今回はシンプルに、絵を描きます!
でもそこに、「虫の気持ちになる」というふしぎなお題をくわえました。
虫の気持ちになって描くとは…いったいどんな描き方でしょうか??
やってみるまでのお楽しみということで、さっそくはじめてみましょう。
今日描くモチーフは、「花」です。
おおきなユリや、小さな青い花など、いろいろな花がかびんに入っています。
まずは、ひとつ好きな花を選んで、線をつかって描いてみましょう。
線で描くこと以外は自由です。
さいしょは、じゅんび運動として、いつもの自分の見方で描きます。
一枚絵を描いたところで、
次はさっそく、「虫の気持ち」になってみることにします!
花の上を歩いているとき、虫はどんなふうに花をとらえているでしょうか?
人間と違って、虫はとても小さいので、花のちょっとしたでこぼこや、
カーブしたかたちも、大きな山のようにきっと感じているのでしょう。
そんな虫のように、花のちょっとした形にびんかんになって、
2まい目の絵を描いてみます。
花のりんかくの上をゆっくりと、アドバイザーお手製の虫が歩いていきます。
それを、描く人は一筆描きで追いかけていきます。
紙は見ないで、手を虫の動きにあわせて、ゆっくりと描いていきます。
すると、細かい花のいきいきした形が紙の上にあらわれてきました。
一枚目の人間の見方で絵(白い紙)と、
虫の気持ちになった花の絵(大きな色紙)です。
人間の見方で描いた絵は、花のかたちや全体のバランスがよくわかる絵になっています。
虫の気持ちで描いた絵は、全体のバランスはとりづらくなりますが、
こまかい花のかたちがよく見える絵になっています。
見方をかえると、絵もかわってきますね。
これを何回もくりかえして、色々な花や葉っぱを描きました。
交代でお互いに虫の役もやってみました!
大きな形、小さくてかわいい形など、たくさん描けました!
いくつも花や葉っぱを描いたあとは、
それをはさみできれいに切り取っていきます。
切りとった花や葉っぱを組みあわせてはりつけて、
描いた絵で、花束を作ります!
さいごには、生き生きした形と、とてもきれいな色の花束ができました!
身近なものの絵を描くときに、見方をすこし変えるだけでも、
いろいろな形の見つけ方ができることを
感じられたのではないかと思います。
絵の花束はいつまでも枯れないで楽しめるので、
ぜひおうちや色々なところに飾ってみてくださいね。