9月14日 石膏(せっこう)のレリーフをつくろう!

今回はいつもより少し時間を長くとって、
石膏(せっこう)という素材を使った作品を作ります!
石膏とは、建物の材料や彫刻の材料になる、真っ白な素材です。
学校に置いてある真っ白な彫刻は、石膏でできています。
この石膏を使えば、粘土や紙とはちがって、長く残しておけるものができます。

ふだんはなかなか使う機会のない素材ですが、
今日は初めての石膏の作品にチャレンジしてみましょう!

作るものは、「レリーフ」です。
絵を少しでこぼこさせたような、半立体の作品です。

まずはどんなものを作るか、アイデアスケッチからはじめます。

アイデアスケッチができたら、最初は「粘土」で形を作ります。
今回は油や紙ではなく、土でできた粘土をこねて、形を作っていきます。
柔らかくて使いやすいので、みんなどんどんとできあがっていきます。
自分の顔や、前に住んでいたおうち、ペットの犬などなど、
それぞれに個性的なかたちができました。

粘土で形がつくれたら、いよいよ石膏の登場です!

今日つかう石膏は、最初は粉になっています。
この粉を水にとかすと、ヨーグルトや生クリームのようにトロトロになります。
これを粘土にまんべんなく付けていきます。
ある程度の厚みの石膏をつけて、ケーキにつける生クリームのように粘土をおおいます。

これをしばらく放っておくと、だんだんと固まってきます!
石膏は、水に溶かすことができる、しかも時間がたつと固まるとても面白い素材です。

そして、粘土の外側についた石膏は、固まると​、
粘土のかたちをそっくりに写してくれる「型(かた)」になります。
型ができたら、そこから粘土をはがしていきます。

うまくいくと一気に粘土がとれます。
細かいところは水洗いして、なるべくきれいに型から粘土をとります。

こんなにきれいに型ができました!

型ができたら、次は型のなかに、とかした石膏を流していきます。
その時には、じょうぶになるように、布をはりながら石膏といっしょに固めていきます。
石膏のあつみがどの部分も同じになるように、
なんどもクリームのような石膏を型にぬっていきます。

型の中にしっかり石膏を流しこめたら、あとはまた固まるのを待ちます。

待ち時間に、みんなで今日やった手順をメモしておきます。
ふだんはやらないことや知らないことばも、今日たくさん出会ったと思います。

石膏がかたまったら、最後に「わりだし」という作業です。
外側の石膏の型を、ノミとカナヅチを使って割っていきます。

うまく割ると、中の石膏の作品が型からでてきます!

すこし難しいですが、さっそくチャレンジしてみましょう。
うっかりすると中の石膏まで割れてしまうので、しんちょうに型を割っていきます。
ノミとカナヅチの使いかたも、最初はみんな苦労していましたが、
どんどん上達しています!

ほとんど型がとれて、中から真っ白な作品がでてきました!

最後には、みんな割り出しもおわり、
最初は粘土でつくった形が、真っ白な石膏の作品になって完成しました。
こんなふうに、自分の作品をずっと残るかたちにできるのが、石膏のいいところです。

はじめてのことが多くて大変だったと思いますが、みんな最後まで作りきりました!
今日一日のがんばりがつまっています。
この石膏の作品を、ぜひ大事にとっておいてくださいね。

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