頭のかたちってどんなだ?

キッズアートでの初の試みとして、6月と次回7月は2回連続で一つの作品にとりくみます。

今回は「よくみる」ことが大事なテーマです。
鏡をみたり、触ったりしながら、自分のあたまの大きさや
普段自分では見えないところも感じながら作っていきましょう!

材料は水粘土という塑像用の粘土です。

まずは自分の頭のスケッチから。
鼻なんかよくみるとお絵かきの時に描いている鼻とはずいぶん違うよね。

色々な発見があるので、何度も描き直していました。

自分の顔の特徴に気付きながら描いています。
顔、首、肩まで描いてみよう。よくみるとなめらかにつながっているよね。

スケッチができたら芯棒の組み立てです。
今回は塑像用のキットを用意しましたが、土台をしっかりさせるため、
大きな板に釘で固定します。

大きな音が出てびっくり。

キリを使って下穴をあけると釘を真っ直ぐ打ち易くなります。

芯棒を組み、縄で固定します。
この横棒とがさがさした縄によってくっつけた粘土が落ちにくくなります。
※縄は水分で繊維が伸びるので粘土の水分で緩まないようにあらかじめ濡らしてから使います。

さあ!粘土でつくりはじめましょう!

手でぎゅっと押して芯棒につけてもいいし、木の棒で叩いてつけてもしっかりつきます。
ただ、叩きすぎると粘土が落ちちゃいます。

スケッチや鏡を見ながら粘土を取ったり着けたり・・・。

ヘラも使って作ります。横顔は2枚の鏡を合わせ鏡にして観察。
頭の後ろって、結構張り出して大きいね。

下から見たり、上から見たり。

ほっぺたを触ったり、口をあけたりしながら
「やわらかいな~。ここはちょっと硬いな~」
色々比べて、感じたことを粘土に込めてつくります。

まぶたが目玉にかぶさっているから・・・・
こんな表現は立体でなければできません。

あっというまに時間が経ちました。

終了時間になって「片付けるよ~」と呼びかけても静かに作り続ける子どもたち。
それに手ごたえを感じる大人たち。

笑ったところにそっくり。

口を開けた表現はどんな風にしようかな。

これからどんな完成作品になるかな?

一度粘土が落ちてしまったけれど、いい形ができてきています。

メモ板書です。
3人で教えているので、手順がばらばらにならないようにいつもこんな感じで書いています。

次回も「あたまのかたちってどんなだ!?」です。
作品が完成したら芯棒から取り外し、乾燥させます。

公園や町にある人物の彫刻作品を見つけたら、
ちょっと足を止めてどんな風に作っているか観察してみて欲しいな。

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