好きなものの広告写真を作ろう

10月になり、気温も涼しくなってきました。
今回は、前回にひきつづき写真の作品を作ります。
とるものは、「自分の気に入っている身近なもの」です。

世の中には、「もの」が写っている写真がたくさんあります。
ドラッグストアにいくと、口紅(くちべに)などの写真のポスターが、
スーパーにいくと、ジュースなどの写真が、たくさん見られます。
それぞれに、その「もの」のいいところを人に伝えるために、はりだされているものです。

そのようにいつも目にしている「もの」を写した広告写真(こうこくしゃしん)ですが、
たくさんの工夫がこらされて、撮影されています。
ライティング=光のあて方を決めて、こまかく調節したり、
背景(はいけい)を布などで作ったり…。
写真をとるために、じつは、いろいろな準備をしています。

そして、写真には、その広告のメッセージをつたえる言葉、キャッチコピーがついています。
写真をとったあとに、どのように見せるかも工夫されているのですね。
今回は、家からもってきた自分の「好きなもの」を
他の人に見てもらうための、広告写真をつくります!

まずは、どんな写真にしたいか、かんたんにメモや下書きをつくってみます。
写真をけいかくして撮ろうとすると、
何をうつすか?背景はどんな色にして、どんなものをおくか?
光はどんなふうに当てるか?
…など、いろいろと考えることがでてきます。

ひととおり計画を立てたところで、
さっそくアトリエにあるもので、撮影のセットを作りはじめます。
アトリエには色々な色の紙や布があるので、
それを使って自分のイメージに近い世界を作ります。

お皿やアルミホイルなど、ふだんは作品につかわないものも、かつやくしています。
使いかた次第でいろいろなイメージが作れますね。

撮影のセットができたら、カメラでとってみます。
とる角度をかえたりしながら、何枚かとって、どれがいいか確かめます。
こうやって何枚かとって、後からえらぶことで、より良い写真の作品を作ることができます。

さらに、何個もお気に入りのものを持ってきた人は、とる物を変えて撮影したり、
ひとつの物をじっくりとる人は、セットを変えたり物のおきかたやライディングを変えたりと、
工夫しはじめるとなかなか止まりません!

たくさん撮影して、あっという間にそろそろ終わりの時間になりました。
できあがった写真が、こちらです!

たくさん撮ったうちの一部ですが、個性的な写真がたくさんできました。
さいごは、この写真につける言葉を考えます。

写真に出てくる物にせりふをつけたり、
キャッチフレーズを考えたり、
それぞれに自分なりの言葉をつけて、それを手描きでデザインします。

このあとはアドバイザーが写真と合成して、
展覧会では文字と写真が組み合わさったものができあがる予定です。
どうぞお楽しみに!

今回は自分の好きなものに合う世界を、身近な材料を使ってつくり、
写真にとりました。
ものの写真をとるというシンプルなことの中でも、
たくさんの工夫ができるということを、
作りながら感じられた日になりました!

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