名作にたずねよ!-レジェ②

今回はレジェの「五人の道化のいるコンポジション」の第2戦、色を塗ります。
まずは道具、筆と絵の具の使い方を考えたいと思います。
人間は進化を通し、自分たちの暮らしのために様々な道具を開発しました。
その中で人間の本能の一つである、描くこと(美術)もどんどん進化されてきました。
道具というのは、うまく表現するための便利な機能を持ってるはずです。
しかし、道具の使い方に気をとられたり、よくわからなかったりすると、
結果的に良い表現ができなくなります。
なぜ筆を使ってるいるのか、筆を使ったら何が良いのか、
どうしたら上手く使えるのかなどを考えながら、思考の幅を広くしてみましょう。

絵の具はアクリル絵の具を使います。
アクリル絵の具は、水を混ぜながら濃さを調節できる便利な絵の具です。

鉛筆でしっかり輪郭を描いてありますね。
まずは、薄い色で広い面積からぬります。
もし塗り間違えても、やり直せる範囲を軽くするためです。

明るい色、黄色から塗りました。

しっかり形が描いてあるので、色が塗りやすくなっています。
そして、色を綺麗に塗るために何回か繰り返すことで、きれいに塗れます。

同じ種類の色であれば、薄い色をベースとして塗ってもいいと思います。

つまり、オレンジ色は黄色を下地として重ねて塗ると、深く安定したオレンジ色になります。

全体的に色を塗ったら、いよいよ最後です。
黒い色で輪郭をなぞります。
これが最後の完成度をグッと高くします。
今度こそ、練習していたように、筆のテクニックが必要です。
筆の毛をきれいにまとめて、水の量もコントロールしながら
(絵の具に水が多いと滲みやすくなる、少ないと筆がパサパサしてなぞりにくくなる)

丁寧塗ることは難しくないです。
道具を理解して、気持ちを込めて塗れば、楽しくきれいな絵が出来上がります。
もちろん、すぐできるわけではありません。
訓練が必要となりますが、これこそ、人間の知恵を磨くことです。
今回はもっときれいに塗って、展覧会で発表したいと思います。

みんな、がんばって~♥

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