名作にたずねよ!-モディリアーニ(立体)

モディリアーニはこどもアーティストが好きな作家さんです!
表情もないし、特に面白い色を使ってないけれど、
不思議な親近感を感じさせているからかもしれません。
モディリアーニは彫刻家としても有名な作家です。
ロダンのように粘土から制作することではなく、石を削る制作をしていました。
特に、先住民族芸術の影響で原始的な美意識を表しています。

ということで、今回のモディリアーニの作品を模写する前に、
改めて、立体について理解をしたいと思います。

3Ⅾの世界はまず
前、後、右、左、上、下、そして45度などすべてを把握する必要があります。
それで、普段慣れている形の中で特徴を取りやすいピーマンを作ってみることにしました。

直接削っていくことは難易度が高いので基礎なやり方である粘土を選びました。

ピーマンを触りながら、色んな角度を意識してつくりましょう。

大きさはちょうど1.5倍ぐらいにしました。誰が見ても、
どこから見てもピーマンにならないといけません。

みんな簡単だと思っていたらしいのですが、意外とうまくできません。
この形を残すために石膏の作業が必要です。
もちろん、色んな方法はありますが、この作業も彫刻の基礎プロセスとして行います。

まず、粘土に石膏がくっつかないように洗剤液体を軽く塗りました。
次は石膏を流すために壁を作ります。

りゅうのすけ

たいが

はるな

しゅうへい

石膏を入れました。
石膏は水と1:1にしますが、今回は水の量をちょっと多くしました。

乾くまで丸一日かかります。
片付けをしながら次のプランを話しました。
粘土はまた使いたいのできれいに戻す地味な作業をしました。(笑)

硬くなった石膏の型を取り出します。

今回時間をたっぷりかけて乾かしたので簡単に型が取れましたが、
所々分からなくなったところもあります。
次は石膏の型に石膏をいれます。
実際のピーマンが石膏に生まれ変わる段階です。
石膏と石膏は更に、くっつくと取れなくなりますので、洗剤液体を丁寧に塗っておきます。

更に一日乾かします。
型から中身を取り出します。

緊張します。
出来上がりました。

未熟なところがいっぱいありますが、実際、ここからまた形を整えるため、
のみという道工で
石膏を削る方法もあります。
そしてペーパーなどで磨き、つやを出すこともできます。

今回は後半の作業は一人で行いましたが、
改めて研究会を行うつもりですので楽しみにしてください。

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