名作にたずねよ!-モディリアーニ(半立体)

モディリアーニは立体を理解するコンセプトで行っています。
今回は半立体(浮彫)にして模写をしてみます。
彫刻のひとつである様式です。壁画とか陶器とかでよく見かけるやり方ですね。

青い服を着ている少女は嬉しそうな表情をしているようですが、
背景になっている場所が、片隅でけっこう寂しい気がします。
ではまず、乾きやすい紙粘土を使って主人公の少女の輪郭を作ります。
立体なイメージを表現するためで背景と合わせて
色を塗るつもりですので大体で大丈夫です。

そして、今回のもう一つの特徴は板に絵を描くことです。
実際、キャンバス、紙、板は基本材料です。
板で描くのは初めてらしくて、みんな喜んでくれました。(笑)

大きさも重要です。あくまでも模写ですから、
全体なバランスは今までどおり、守りましょう。

なるべく薄くしました。立体の高さは自由ですが、
2時間半で完成する為には乾燥の時間も計算しないといけません。

次はいつものとおり、板にスケッチをしていきます。

片隅に注目してほしいです。影もあります。とてもシンプルな空間ですが、
モディリアーニはすべての空間を表現しています。
だから独特な存在感を生み出しています。

まず、背景の空間の色を塗ります。
板なので水の量が変わってきます。
できれば濃く塗りたいので水の量を少なめにして、
絵の具のタッチを残すように意識します。

目に見える色、自然に混ざられてちょっと汚く見える色、
光ってるように見える青い服など、色を研究します。
ちなみに、モディリアーニの絵の具は油絵です。

濃く塗ることも習ってませんので、なかなか濃くなりません~もっと大胆に♥

いよいよ主人公の少女の登場です。
紙粘土の質感もまた違います。
今日は板も紙粘土も水をよく吸いますので絵の具を沢山使います。

出来上がりました。
細かい顔は難しかったけれど、みんなそれぞれの味があります。
可愛いし、寂しいし、そして面白いです。
このやり方は完成度も高くなりますし、
実用性もありますので、また、やりたいと思います。

もう一つ、細かい描写もそろそろできるように、練習したいですね~
みんなお疲れ様でした♥

 

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