板をへこませて描こう(版画)

ゴールデンウィークも終わって、5月2週目の日曜日です。
今日は、板をへこませて、版画(はんが)を作ってみます。
3月は紙を貼る紙版画でしたが、
今回は、板のなかにへこみをつくって、それを形にしていきます。
使う板は、スチレンボードという、やわらかくてへこませやすい板です。

まずは今日使う板やどうぐを説明して、
この材料でどんなことができるか、考えてみます。
作品のテーマは、「すみたいまち」です!
作品のアイデアは、いちど小さな紙に書いてから、本番の板に
絵柄をかいていきます。

えんぴつで板に絵柄を描きおわったら、つぎは、
その絵を棒などでなぞって、板にへこみや溝(みぞ)をつくります。
板がやわらかいので、手のつめや身のまわりのプラスチックなど、
少しかたいものをつかえば、すぐにへこませることができます。
一度へこみや溝をつくったら、ためしずりをしてみましょう。
これで、きれいに印刷(いんさつ)できるかがかくにんできます。

まずは板に色をぬっていきます。

板に色がぬれたら、その上に紙を置いて、バレンでしっかりこすっていきます。
こうすると、紙と板がしっかりくっついて、絵の具が紙にうつります。

ためしずりをした版画です。
線がくっきり出てきているところはそのままでOK、
あまり線が出なかったところは、もう少し深いみぞにして、
何回かためしずりをします。

ためしずりでうまくいったら、次は本番です!
今回は、じぶんで色をえらんで、板にぬっていきます。
かわいてしまうと色が紙にうつらなくなるので、
なるべく早く、でもていねいにに塗っていきます。

かわいてしまったところはもう一度色をつけたりしながら、
画用紙に本番の版画をすってみました。
どんな風にしあがったでしょうか?
みんなの個性があらわれた、「すみたいまち」の版画です!

空の上のまちを、ふわっとした可愛い色で仕上げました!
えのぐを塗るときに、水を多めにすると、ふわっとした色ができます。

こちらは、恐竜の上に家がたっています。
恐竜のもようもはっきり出ていて、
大迫力のまちですね!

海の中の町を、きれいなブルー系の色ですりました。
海藻(かいそう)や魚など、細かいところまで描いて、
きれいに版画にもうつっています。

こちらは、木の家がたっているまちです。
木の色と背景(はいけい)の青があざやかに出ましたね!

こちらは時計のついているたてものに、かいだんのある、
洋風のまちを作りました。
ふわっとあたたかい色で、なんだかなつかしい感じがしますね。

この作品は、宇宙のまちのようすです。
宇宙人が元気にまちを歩きまわっています。
なんだかかわいらしい宇宙人たちですね。

こちらは、ロボットたちのいるまちです。
まるい形がおもしろいですね。
色も黄色や黒のくみあわせがおしゃれです。

こちらは地底の基地のようなまちです。
色や形にメカらしさが出ていて、かっこいい版画になりました。
もとの版のほうもきれいですね。

この作品では、時計のついた家と、まわりのけしきがしっかり描けています。
女の子が、楽しそうに町をあるいています。
色もしっかりでましたね!

いなかのふうけいを版画にしました。
畑や川、橋もあって、ほんとうに住んだら気持ちがよさそうな場所ですね。
橋の赤色がきれいに出ています。

今回の版画は、へこみを作ることで、
印刷したときに、白い形を作る方法をつかいました。
版画のでこぼこの作り方が変わると、
印刷したときの見え方もかわることや、
印刷してみた紙を見るときのワクワクした気持ちを
感じられたのではないかと思います。
他にも消しゴムなど、みぢかな材料をつかって、いろいろな版画を作ることができます。

ぜひまた自分でも挑戦(ちょうせん)してみてください!

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