どんどん秋めいてきましたね。
さて、今回のテーマは「ひっくり返った世界」
机の中央に集められたのは「ガラクタ」ではなく、制作のために集めた「道具」!!
釘、ネジ、貝殻、お菓子のフタ、着かなくなたペン、木の切れ端・・・ナドナド
そう、今日はこれらを使ってつくるのです。
平らにのばした粘土に色々なものを押し当て、跡をつけていきます。
同じものでも、押し当てる場所によって違う形や模様ができます。
どんどん実験しましょう!
気に入らない部分はヘラで平らに戻すこともできます。
強く、深く押し当てたり、弱く何回も押し当てたり・・・
そうすると色々な表情の跡がうまれます。
跡を付け終わったら、粘土の板でフチをぐるりと囲んでドテを作ります。
粘土板に石膏が咬まないように、新聞紙で覆います。
ドテでできた粘土のくぼみに石膏を流し込みます。
細かい部分もあるので、空気が入らないように慎重に・・・
この作品、石膏を流し込むと、深い穴が一番高い形になります。
一体どんな風になるかな~。
ドテを付けたところ。
石膏だけでは脆いので、中に園芸テープを入れて丈夫にしています。
また、壁掛けできるように針金もいれます。
しばらく置いておきます。
一つ目の作品の石膏が固まる間にもう一つ作ります。
ネジをドライバーで入れて、その後、反対回しにしてそっと引き抜きました。
(ちゃんとネジ山がきれいについていました!)
こちらは丸の形が目立ちますが、薄く付けている跡とのコントラストが面白いですね。
ちょとピンボケですが、地図のようにも見えます。
ネジ跡はどんな風に現れるのでしょうか!
1回目と同じように作品にドテを作り、石膏を流し込みます。
石膏が固まり、粘土を取ると、こんな形に仕上がっていました!
粘土の中に石膏が混ざらないように、外した粘土をそっと洗います。
作品の表面を柔らかい筆で洗います。細かいところは細い筆で丁寧に・・・
作品と道具を干しているところ。
身の回りにあるものもそれぞれ面白いかたちをもっているんですね。
干している間は掃除をしたり、このように作品のタイトルを書いています。
タイトルも自分なりの思いを込めてつけてみようね!
完成作品です。
遠くから見るとまるで古代の遺跡のよう。
近くで見ると、細かい造形があって見飽きません。
もっと洗うともっと白くなりますが、これくらいでも味があっていいと思います。
一番深く掘った跡は石膏になると一番高い部分に、
粘土で作った山は石膏になると谷になります。
予想と違う形が現れたのに、これはたしかに自分が作ったかたち。
ひっくり返った世界、楽しんでもらえたかな?
12月の展示の際は、虫眼鏡を用意して、
じっくり作品の中を歩くようにして見るとおもしろいかな~。